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YZF750SP 1號機

顔GSX-R1100Wは1997年9月に廃車となり、その後しばらくは、もうバイクを降りようかと思っていました。街中を移動しているだけなのに転倒続きだったことで、このまま乗っていたら命を落とすかも知れないと思いましたから。勿論、「転んだら痛い」というのも多少はありましたが(笑)。
転倒回数が多すぎると自分で判断していました。

それでもバイクの面白さを忘れることができず、結局はまたバイクに乗ることにしました(懲りない奴です)。
バイクを探す条件は2つ。
1つは「程度の良い中古車」。これは経済的理由によります(笑)。
2つ目の条件が「GSX-R750SPかYZF750SP」。この2車にはレーシングキャブが標準で付いているのでお買い得です。そして、エンジン換装ができるということがあります。GSX-Rなら1100W、YZFなら1000Rとフレームをほぼ共用しているのです。エンジンが壊れるまでは、換装は考えませんけどね。

そうこうする中、仕事先の近くにあるバイク屋でYZF750SPを発見し、購入することになりました。GSX-R750SPを第一候補に上げていたのですが、こちらは全くと言っていいほど見つかりませんでした。
納車は1998年2月。店頭納車としてもらい、初走行は店から1キロ離れた仕事先まで(笑)。それだけでも充分恐怖感がありました。5ヶ月振りの走行(しかも転倒後初ライド)というのはかなりのブランクであることを痛感しました。

いくつか初期不良がありました。プラグキャップからのリークとフォークシール破損。どちらも買って1ヶ月も経たないうちの出来事だったこともありクレームで処理。中古でもちゃんと対応してくれたので嬉しかった。その度に川口から新宿まで引き揚げに来てくれました。ちなみに「はとや川口店」という大型店でした。

完全な国内仕様にライトスイッチだけ付いていました。輸出仕様にはスモールランプが付いているので、これにも取り付けようと部品番号を調べると、JOGと共通部品であることが分かりました。逆車のスモールは白いのですが、JOGの上位機種で使っている黄色いランプを発注しました。国内仕様は、常時点灯なのでスモールランプの部分に蓋がついています。

フランジ部いざ乗り慣れてくると、エンジンの反応が心許なく、やや嫌気が差してきました。フルパワー化すれば改善するかと思い、早速作業。
インシュレータ交換スロットルストッパー切除(知人に教えてもらいました)を行い、その後M-Max製のリミッターカットを付けたところ、これだけでフルパワーになったようです。
その後、スゴーのフルEX装着(吸気系完全ノーマル)を取り付けたら、シャシーダイナモで105psを記録しました。これは雑誌に出ていたベビーフェイスの車両とほぼ同じ出力です。
ちなみに、スゴー製フルEX(EXUP無)を付けてキャブセッティングを行ったところ、アクセルの反応が良くなり、低回転から高回転域までずっとパワーが出るようになり、ノーマルと比べて圧倒的に乗り易くなりました(笑)。

OW01用改オイルパンスゴー製フルEXを取り付けるためには、オイルパンもセットで交換する必要があります。エキゾーストパイプの取り回しが純正と全く違うため、純正のオイルパンではエキゾーストパイプと干渉してしまうのです。
この排気系を売ってくれたお店には、OW-01用のオイルパンを加工してスゴーのオイルパンと同形状にしたものがあったのでそれを装着しました。

その後この1號機はエアボックス除去&ラムエアフィルター(商品名。ただのスポンジです、念のため)を装着し、キャブセットを煮詰めようとしていたその矢先、友人が試乗中に事故で廃車となりました。走行23,000キロ余り。また2万キロ(*)です。
どうやら、Uターン禁止場所にて安全確認無しでUターンを決めようとしたタクシーの横っ腹に当たったようです。こうして哀れ原型をとどめぬ姿になってしまったのでした。

そのときYZFに乗っていた友人(VTR1000F所有)は、事故の時のスピードについて「レッドゾーンが始まる回転の半分しか回ってなかった」と言っていました。が、現場に残っていたYZFのギアは、6速に入っていました(笑)。1號機の損傷から思っても奇跡的と言えるほどの軽傷で済んだと断言します。
「この男、不死身なのか?」。

こうして1號機は部品取りとして第2の人生を歩むことになりました。既に取り尽くした気もしますが(笑)。

(*)それまでのバイクもXJR、GSX-Rともに走行2万キロ強で手元を去っていったのでした。